--- IP Messenger ファイル添付時の buffer overflow 問題について ---
                        2003/05/11 作成
                        H.Shirouzu(白水啓章)
●概要
 IP Messenger v2.00 - v2.02 では、ファイル添付メッセージを受信した際、
 ファイル名が長い(概ね200-250文字以上)場合に、添付ボタンを押すと、
 buffer overflow を起こしてしまう危険性があります。
●対策
 v2.03 以降への version up が根本対策になります。
 なお、v2.00 - v2.02 を使っている場合、一応、理屈的には、
 「受信添付ボタン内の表示が、 (root) という表示になっているか、
  長すぎて表示しきれていない場合、添付ボタンを押さない」
 ことで、問題発生を防ぐことができるはずですが、
 基本的には、v2.03 にversion up することを強く推奨します。
●詳細
 上記の問題の詳細は以下の通りです。
 (ラックさんより、2003/05/06 にご連絡いただいたメールからの引用)
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 ■ 問題点 (Buffer Overflow)
 IP Messenger for Win ver 2.00 からファイル・フォルダ添付機能がサポート
 されています。この機能を利用してファイルを送受信する際の処理過程におい
 て、受信側のソフトウェアが異常終了する問題が存在します。この問題は以下
 の方法により再現可能です。
 
 1. 送信者は、254 文字程度のファイル名を持つファイルを添付してメッセージ
    を送信する
    例) c:\aaaaaa...(254 文字) のファイルをメッセージに添付し、送信する
 2. 受信者はメッセージに添付されたファイルを保存するために、ポップアップ
    されたウィンドウ内のボタンをクリックする
 3. [ファイル名を指定して保存] のダイアログ表示後、保存またはキャンセル
    を選択する
 
 以上の動作により、受信側の IP Messenger が異常終了します。この異常終了
 はバッファのあふれ (Buffer Overflow) によって生起されるものであり、弊社
 の環境 (Windows 2000 Professional + Windows 2000 Service Pack 3) にお
 きましては、リモートから任意のコードが実行可能であることを確認いたしま
 した。
 
 ■ 確認したバージョン
 IP Messenger for Win ver 2.00
 IP Messenger for Win ver 2.02
 
 ■ 動作環境
 送信側、受信側共に
 Windows 2000 Professional SP3 (日本語版)
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連絡先:
(画像になっています)